

私はこの世で一番好きな建物はモスクワにあるワシリー寺院(テトリスのパッケージにもなってます)で、文化祭もワシリーがテーマで作ってやろうと意気込んでおります。ともあれ、マトリョーシカも好きだし、ロシア(旧ソ連)あたりはかなり好きな文化圏。やっぱり寒い国の美術や民族衣装は良いなあ、とこないだヘルシンキとタリン観光して思いました。ロシア正教の教会は、すごく深く厳か。今もしっかり生活に根付いてしまってるのがすごいです。
そしてどうやら、トレンドも次の秋冬はかなりロシアがくるようで。
経済危機前まではかなり羽振りのいい国だったし、今もわりと購買意欲は衰えてないとかいないとか。
エスニックは常にアクセント的に毎年マイナーチェンジしつつ流行っていると思うんですが、次はロシアおよびビザンツ圏のフォークロアみたいです。
ガリアーノは東欧~バルカンを中心とした民族衣装をベースにしていて、個人的にかなり可愛いと思ったんですが、KENZOもテーマはずばりロシアで、コレクションのインビテーションカードもマトリョーシカだったみたい。こちらはあったかそうなニットウェア多数。他にも、ロシア構成主義のイメージで作っていたのが、線で魅せたクリストファー・ケインらしい。探せば他にもいろいろ出てくるはず。
でもトレンドセッターはおそらくシャネルの、昨年12月のメティエダール・コレクション「パリーモスクワ」。
シャネルもサングラス白ちょんまげおじさんも、ブランディングが完璧すぎて、保守的で商業的なイメージが強くて、そんなに好きではなかったんですが、これ見て「腐ってもシャネルだなあ・・・」と惚れ惚れしました。
シャネルって購買層も広いし、あまり何らかのイメージが強く反映されていない印象があって、今回みたいな民族風のって、らしくない気もしたんですが。
しかしながら、一点一点のアイテムは、シャネルのイメージと形をくずさずにいながらもロシアなモチーフがぎっしり詰め込まれています。
これ秀逸だなあ、と思ったのが、赤いベルトのルックではいているシューズ。おそらくベルベットのような素材で、ダブルストラップ、ヘリにはラインストーンらしきキラキラ、そしてヒールが玉ねぎ型ドーム(さかさま)なのですよ!!!
ほ、ほしいよ・・・。たしか10万くらいですが。。。
左の服も、柄はワシリーのような、ロシア教会のドーム。赤をうまく取り入れつつ、小物はジュエリーみたいなバッグ(マトリョーシカとか、ビザンツ風クロスモチーフの総ストーンのものとか)だし、ジュエリーも首巻きかってくらいのネックレスや、チェーンを垂らした大振りのもの中心。キルティングのバッグの刺繍が、ドーム型になっていたり。
そしてなにより、あの大きな頭飾りのせいなのか、シャネルというブランドゆえなのか、貯蓄せず今日の消費、見栄っ張りでゴージャスなものを好むといわれる現代のロシア人女性のイメージすらも表現されている気もします。特に最後のキラキラドレスあたり・・・。。実際、ロシアでのシャネルの売れ行きはなお好調のようで、ラブコールの意をこめて、という見方もできるのですが。
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