2010年5月1日土曜日

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わたしの尊敬する北欧の歌姫

朝四時の空気は白が足りない
煙草に火を点けて
無駄なうねりを追い払っていく
排水溝に残るわたし
湿気と埃が一緒に沈殿してゆく
昨日の思考はなまぬるい
いつもより多く眠っていたから

尊敬する北欧の歌姫
霧と同じ重さの声
決してせかされることのない時間
わたしは塵、わたしは染み、わたしは古い家具

1990年は灰色だった
4原色の落書きが懐かしい
あの朝焼けはどこに消えてしまったんだろう?
窓の水滴と同じね
あのころは少し無機質なものが好きだった

北欧の歌姫の気配がする
壁の木目から
いまは冬、しずかな冬

2010年4月29日木曜日

レンピッカはたしかに美人でした



連休前にレンピッカ展をみておきました。

ふれこみがこぞって、元祖肉食系女子だの、美人画家の走りだの、俗っぽい文句が並んでてなんつう宣伝だよ、と思っていましたが、それは間違いにあらず。

展示でもどでかいポートレート写真でディードリッヒ風。もちろん美人。
画風がポストキュビズム、アールデコ、未来派の系統なので、個人的にはそこまで好みじゃないですが、素敵な美人画の数々だと思います。ファッション雑誌のイラストとしても売れていて、そういうとこだとすごくしっくり来る感じ。20年代のトレンドセッターというか、ほんとセレブな匂いがぷんぷんする派手な女性。アーティストと社交界とファッションのつながりで考えると、彼女はたしかに元祖ファッションアイコンのアーティストなのかも。
だから戦時中~60年代は売れないし鬱病だったみたいですが、時代的にはシュールレアリスムを消化してるフリーダ・カーロやらレオノール・フィニとか女性の幻想絵画もあるわけだし、突き抜けてしまえばそういう系統にいけたのでは?とも思いますが、そうはならずにモチーフは変えても殆どタッチが変わらないので、けっこう地に足がついてるというか、ツラの皮が厚いというか(笑)、いわゆるワンダーランド持っているぶっとんだ女の子じゃないんですよね。
社交界復帰のパーティーでは自作のドレス着たり、レズビアンの仲良しもいたらしいし、どの絵の女性もまなざしが強くて唇ぽってり=作者にそっくりじゃん!!ていう、女として自信あって強くてセクシーな美女でした。


あ、こちらはいまのファッションアイコン。
MACではビバクラムシリーズで新旧アイコン、シンディー・ローパーとレディ・ガガをモチーフに可愛いリップを売ってましたが、このインタビューでは話題もあれですがビジュアルがなんかすごいですね。
http://www.ustream.tv/recorded/5115224/highlight/68754#utm_campaign=fhighlights&utm_source=3&utm_medium=%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96

これがいまのトレンドとして消化されてるから、まあなんて素敵な時代でしょう

2010年4月26日月曜日

完成間近の人形です





なんとか、人形教室でずっと作ってきた80センチほどの人形も完成が近づいてきました。
今日は手製の樹脂でできた目玉も完成。顔にいれると写真のように。
あとは軽く全体を磨き、塗装して髪生やして(もちろん人毛です!)、組み立てればOK.
名前は・・・どうしよう。
魅惑の美女として誕生させたい!

以下ひかれそーな観念的な制作メモ

人形=8歳~13歳の永遠の少女でなきゃ、という思いもありましたが、ここ数年それだともうありきたりだし、自分の中でひとまず置いてきてしまった事柄なので、この子は私の固執する憧れの現在的な形なのかな。

私が物心ついたころから、私を導く女神様みたいな(笑)存在がずっとイメージの中であって、彼女にわたしは「ローズちゃん」という名前をつけて(再び笑)、その子のためにたくさんお話やマンガを書いてあげたし、私はローズちゃんのような格好(ツーテールで、ピンクのハートがついた可愛い洋服を着ている)をしたくて、親に少女趣味な洋服とハートのついた飾りをねだったし、ローズちゃんはとても賢く博学なので、頭の良い人になるのが目標でした。
要するに、完全無欠のお姫様のような子なので、私もその子のようになりたい思いもありました。ローズちゃんは最初の設定では8歳です。私は6歳から9歳ころまではローズちゃんの時代でした。・・・あはは。

その後、私はラブコメよりも戦う女の子が好きなので、小学校高学年のときは皐月ちゃんという女の子が登場しました。この子もツーテールですが、赤毛で、日本人とロシア人あたりのハーフです。さらに大正ロマンな着物(和洋折衷のドレスみたいな)を着てて、剣術も心得ています。さらに彼女は15歳か18歳なので、普通に恋もすればセックスもします。強くも妖艶な少女です。要するにこの子は私ができないことはすべて出来ました。・・・あはははは。

その後価値観は紆余曲折しつつ、こんな妄想の女の子は20歳で完全に私の中にいなくなってしまいましたが、居てくれて私を導いてくれたら迷いもないのになあ、と思うこともありますけどね。まあ、いなくなったことで私は女の馬鹿さがなくなったというか、世界という他者を受け入れられるようになったというか。成長したというやつです。

じゃあ、今作っているこの子はなんなの?と考えてみたときに、私の美意識をかき集めただけの不完全な空洞かもしれない、という不安もあります。素敵な人形作家の作品には空洞はありません。作家の意識は表層にこびりついているし、中心にはかならず(過去未来も含めた)誰かの魂たちが居座る場所だからです。ひとがた、という役割に徹した人形、美しい人形、時間を経た人形こそ人形足りえる、というか。
私は私の信じる永遠の少女がいれば妄信できるはずなのだけど。

ご存知のように、人形を作っている人は精神を病んでいたり、苦労人が多いけれど、彼ら彼女らの作る人形は少なくとも尊厳があることを忘れちゃいけない。それ以上でもそれ以下でもない話ですけどね。

私は人形に託すべきことがなにもないのでは?
私の美意識や趣味は生きた人間に対してアプローチしなきゃ意味ないのでは?
私が作ろうとしているのは人形ではなくてマヌカンに近いんじゃね?
この子の赤毛、細いウエストやこけた頬や鼻筋は誰に似せたんだっけ?
人形は作った人間に似ているというけど、この子は私に似ていない。
かといって、私の子ども、というわけでもない。

ああ、この子は誰なんだろう。

軽薄さを出したい、というのが最初からあったし、顔は好きな女優やモデルを参考に、自分の好みで当然ながら作っています。私は誰になりたいのか?ということと、別にそんなことはどうでもいいかも、ということを考えながら。

でも、(人形制作という手仕事が不器用で不得手ということは置いておいて)2年前に人形制作を始めたのはずっと持ち続けているこれらの疑問、というかコンセプトのためだし。

頭がごちゃごちゃしてきて収束がつかないけど、この人形は曖昧な人形だし、付随するイメージや物語はなにもない。ただ、髪と瞳が燃えていてほしい。

もちろん私の好む美しさを持っていて欲しい(私の努力次第だけどな!笑)けど、漠然とした多くのもの、疑問とか謎とかいろいろなことを、少しでも覗かせてくれれば、という気持ち。





・・・まあ、人形制作は作業性が強いので、作っているときは雑談猥談とごちそうと猫に囲まれてのんびりしてるんだけどね!


話は変わって、龍師匠がマリアの心臓で今日から開催されたアリス展に出す新作を仕上げているんだけど、急ピッチなので「これで大丈夫かなあ・・・」と不安そうで、私に客観的な意見を求めてました。
私の意見参考になるかどうかは置いておいて、年季の入った作家でも、自分の作品は常に客観的に見れないから難しい、という話。
作品創作においてそれが出来るって重要なことだけど、はてそれを自分の顔かたちで考えてみたときに、おもしろいなあ、と思う。
人間自分の声聞くと恥ずかしいのと同じで、死ぬまで自分の姿(美醜とか)は客観的に見れないだろうな。でもその不可能さが限りない可能性を秘めているような気がする。
こないだばぐ主宰ムネカタに、「メイクしやすい・しにくい顔、およびメイクしがいのある(やっていて興味深い)顔ってどんなの?」ときかれて考えこんでしまったけど、少なくともメイクしがいのある顔は自分の顔だなあ。誰にとっても。
この発見を仕事したときに生かせる人になりたいです。

2010年4月24日土曜日

SFっぽいワシリーちゃんの親戚






わしりーのかっこよい親戚たちです。

フトゥロ:フィンランド人が建築したレトロヒューチャーな建物です。デザインが素敵過ぎて売れなかったらしく、ほとんど現存しないのでは。。。

アッザム:ウクライナのオデッサあたりにいるはずです。宇宙世紀の79年ころに。壷を集めている偉い人に乗せてもらって黒海をドライブするのが夢です。

キジー島の木造教会:ワシリーと同じく世界遺産の、カレリアにある木造の、釘を使っていない建築です。かっこいいいいいいいい

わしりのしりはまっかなしり


イベントではひさびさに楽しいパフォーマンスができてよかったです(私がものすごく楽しそうにやっていたそうです)。楽しいというか、bug-depayseでの作品でやっと好き放題できたなあというかんじ。笑 むしろこんなうちりと共にゆるい作品を作ってくれるねこやワシリーが好きな同志を募集します。

イベントは同年代のメンバーばかりだったので、それが個人的にいい刺激(うかうかしてらんないぞ)になり、また7月にむけてがんばらにゃなあ。

とりあえずうちりと共に活躍したくまちゃんの写真でも載せておきます。

2010年4月20日火曜日

イベントに出ます

うちり炸裂!!
bug-depayseでは今までありえなかったような作品を発表します。
わしり!わしり!

iki(域)

演出 宗方 勝(bug-depayse)

出演 bug-depayse(橋本京子・野本翔平・野澤健)

音楽 二宮直也


☆DRESS AKIBA HALL presents ライブ公演情報☆


「 Dress Omnibus Theater #18 」

(出演)太田信吾/ NUDO/bug-depayse/山本美緒と渡辺萌 

(計 4 組 五十音順)

日時:2010年 4月 22 日( 木 )

開場 18:30   開演 19:00

前売/予約:¥1000  当日:¥1000 (入場時1ドリンク代+¥500必要)

*メール予約が可能です。

dress@tech-t.co.jp

(問)03-3255-1790(DRESS AKIBA HALL)

会場所在地:千代田区神田佐久間町1-21 山傳ビルB1

http://www.dress-tokyo.com

2010年4月16日金曜日

募集です!募集!!!

いかんいかん、こちらをごぶ沙汰にしていたら4月も後半。
うちりは元気です。

しかしひとつ問題が・・・
bug-depayseでは、7月に作品を出すことが決定していますが、出演者が集まらない。
ほんと困った。
以下は募集要項ですが、シアターバビロンの演劇フェスに出す作品で、テーマは戦争ということになっています。既に構成台本の一稿目はできてますが、3人ほど必要なのですよ。
身体表現よりのことをお願いする予定なので、当初はダンサーを想定していましたが、ぶっちゃけダンサーじゃなくてもノープロブレム。
頭がやわらかくて、作品に前向きな方であれば、年齢とか国籍とか経験とか技術とかジャンルとか、実はあまり関係ないです。というのも、bugの舞台作品は演劇でもダンスでもないミクスチャーの形態をとっているので、参加者の今までの経験値+創造性で積極的に作品に向き合ってくれればいいなあと。

ギャラはお出しできませんが、小劇場のようなノルマもありませんのでご安心を。
なので、今なにか作品に出たいけど予算がない役者やダンサーの方とか大歓迎。

小難しいことかいてますけど、けっして小難しくはないですよ、戦争もうちらも。


Bug-depayse作品「kemuri」企画について
東京バビロン演劇フェスタ#02『神なき夜に・・・』―戦争が残したもの参加作品
                        
○作品概要
ダンス・パーフォーマンスアート・演劇・美術・音楽・映像をミクスチャーして、作品のテーマに各参加者が自己の表現を用いて深く掘り下げていく作品である。そのため、ストーリーを用いず、抽象的な概念や現実的な事柄から、ここに在る「私」というものの可能性を探っていくことで、観客との共通認識や感覚を生み出し、作品テーマを空間化させる。今回のフェスは戦争をテーマにしているため、作品はこのテーマに向き合った上で参加者が各自の表現を用いて、この大文字の戦争から、舞台芸術に何が可能なのか?=人間が起こす戦争に私たちはどう向き合っていくのかを探っていきたい。上演テキストは7章から構成され、身体譜などを含んだ散文テキストからなる。それをリハーサルやクリエーター同士のミーティングなどの議論を含んだ形で、各自の表現に落とし込み構成された作品となる。

○参加出演者及びスタッフボランティア募集について
ダンサー・アクターなど舞台出演者4名及び製作スタッフ/照明監督を募集しています。
*参加資格年齢・経験不問。参加費無料ですが、10名以上の集客はお願いします。
                          (ノルマではありません)
リハーサル約30回中23回以上のリハーサル参加。
7月26日の小屋入りからのリハーサル参加。
ギャランティーなどはありませんのでご了承ください。
*照明監督に関してはギャランティーはあります。(お問い合わせください)
問い合わせやご質問などはこちらまで
aruto@qj9.so-net.ne.jp(宗方)
○公演日程
2010年7月30日(金)19:00開場19:30開演
2010年7月31日(土)14:30開場15:00開演 19:00開場19:30開演
2010年8月1日 (日)13:30開場14:00開演 18:00開場18:30開演
(計5回公演)
*小屋入りは7月26日からです。(ゲネプロ・仕込み・リハーサルなど)

○公演場所
pit 北/区域(東京都北区王子1-13-18 B1,2F)
TEL 03-3927-5482 (10:00-20:00)FAX 03-5942-7337
http://www.h7.dion.ne.jp/~babylon/pit_0.html


○公演料金(1公演定員50名)
前売2500円/当日2800円
障害者割引 前売/当日共2000円 (介助者無料)
外国人割引 前売/当日共2000円 (受付にて証明書提示)
*基本は予約をお願いします。
6月初旬(公演2ヶ月前)から予約を開始します。
○リハーサルについて
リハーサル期間
5月GW明け~7月本番まで 計30回(最初のWSも含む)
5月5回 5/8(土)13(木)15(土)29(土)他1回/6月10回/7月14回の予定
(日程表は後日参加者に配布します)
稽古日程
一コマを4時間とし、週2回~4回ペースで行う。
(5月は火・木の夜/土・日の昼~夜。6月からは参加者の意向に沿って決めていく)
平日2コマ/週末2コマ(週末は一日2コマ)
リハーサル場所
主に杉並区・練馬区界隈の公共施設(地図などは参加者に配布します)

○予算について
メンバー4人の取り決めとして以下とする。
制作資金はメンバー4人が各10万円ずつ負担する。(予算総額40万円)
入場料金を主な収入とし、参加費・ノルマなどをとらない。
しかし各参加者には、参加条件として約10名以上の集客(招待者も含む)をお願
いする。
約160名の集客で予算総額40万のプラスマイナス0になります。
それ以下の赤字分はメンバーが分担してまかなう。そのため、本企画参加者の集客
は、予算担当から企画中促すことが多々あると思います。みなさんの協力をお願い
します。

○Bug-depayseとは
2001年に数名で発足。主宰を除く現在のメンバーの年齢は25歳前後。
舞台芸術の枠にとらわれない創作活動を行い、美術・映像・パフォーマンスアートな
ども取り入れた作品を発表している。現在は発足当時のメンバーは主宰の宗方のみに
なり、メンバー4人(野本翔平・橋本京子・野澤健)での活動になっている。
詳しくはHPをご覧ください。
http://www.bug-depayse.org
問い合わせ/連絡先
Bug-depyase事務局 Email:aruto@qj9.so-net.ne.jp