これも2年前のもの。私が深刻になるほどに、夢はどんどん完成されてゆくものだ。
家族とマンションの5階に住むことになった。 場所は東池袋か、表参道か、よくわからないけど都心の大通りに面した高層マンションである。 近くには古い小学校と、路面店と、大きなビルがある。マンションの3階までがホテルらしい。マンションの通路は赤い絨毯で、いろんな人が行き交っている。 5階の部屋は、居心地が良い大きなダイニングがある。しかし他に部屋は見つからない。
家族が引っ越してしばらくしてから、私も同居した。 しかし、このマンションでは、昨年に私と同年代くらいの女性が飛び降り自殺をしたらしいと聞く。彼女の名前は確かエルモアとか、そんな名前で、外国人。東南アジア系の人かもしれないが、黒い長い髪で、掘りが深くて西洋人みたいだったとか。緑色の服をワードローブにしていた。 どこの部屋に住んでいたんだろう…。もしかするとこの部屋だったかもしれない。どうやら、この部屋の本棚は自殺した彼女の所有していたものらしい。ぞっとする。 私は、彼女がなぜ死んでしまったのか考えていた。そしていつのまにか彼女にシンパシーを感じて、私は彼女に会いたいと思う。そして彼女が幽霊としてマンションのどこかを彷徨っているに違いないと思う。実際、幽霊の噂がマンションで飛び交っていた。 私は幽霊を見たことがなく、霊感もないので、幽霊の彼女に遭遇することを恐れた。しかし、そう思い始めた途端、得体の知れない気配を感じるようになる。 例えば、部屋のドアの前の通路を、女性の足が何度も通り過ぎる気がしたり、マンションのいたるところで人影を見るが、すぐに消えてしまったりする。また私や家族の知人が部屋を訪れるときに、しばしば部屋が見つからないことがあり、知らないうちに表札が違うものに入れ替わっていたりもした。 さらには、寝付きが凄く悪く金縛りにあったり、誰も使っていないのに風呂場やトイレで水音が聞こえるようになった。 そういった気配がだんだん強くなり、気配だけでなく、実体として、彼女らしい女性の影を見るようになった。私は追いつめられた気分になる。 もしかして、この部屋に彼女が住んでいたのかも、引っ越した時期を考えるとその可能性も高い。でも飛び降りたのは5階から?少し低いのでは?それとも屋上だったのかしら?と考える。でもそもそもなんで死んだのか?辛いことって何だったんだろう?いろいろ思いをめぐらしてみる。そしてだんだん自分の気持ちと、彼女への想像が混ざり合ってくる。彼女みたく辛い死にたい状況に自分がいるような気さえした。もしくは彼女は私に死んで欲しいのか? ある日、私がロフトにあるベッドで目を覚まし、身体を起こすと部屋に知人が来ていた。知人の彼女は外国人の友人を紹介したいという。 「彼女はエルモア。アーティストなの…」 名前を聞いた途端、はっとしてその外国人を凝視するが、その先はよく覚えていない。
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同じ夢で見た別のもの
・部屋にあるベランダに出る窓をみると、目の前にはコンクリートの湾があり、暗い青い海がひろがっていた。部屋には沢山の人がいて、窓を眺めている。水族館のように、オルカが目の前で泳ぎ、尾ひれを翻した。水が窓一面にかかり、尾ひれは窓ガラスを叩いた。割れそうで私は心配したが、ベランダが水びだしになっただけで済んだらしい。しかし私は窓は決して開けてはなるまいと思う。
・部屋には、知人の多くが訪れたが、ほとんどが30代以上で、恩師や歳の離れた知り合いばかりがやってきて、家族と話し込んでいた。私は嬉しかったが、なぜか亡くなった祖父が生きていて、しかも若く(65歳くらい)、東京で仕事して稼いでいるという話を聞いた。でも私は納得し、祖父なら稼げる手腕があるだろうと思う。
・なぜか私の夢には、浴室やトイレが頻繁に出てくる。公衆のものも多く、湯気だらけの大浴場や、コンクリートの学校のトイレなんかも。
幽霊とは「もはや手に入らないものの本質」であるらしい 夢占いより。
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